自由に旅行できる世の中になったら行きたい国のひとつがスウェーデン。
長靴下のピッピややかまし村シリーズで知られる作家アストリッド・リンドグレーンの生まれた国、フィーカというお茶の時間を大切にする国、IKEAやVolvo、テトラパックなど日本にもなじみ深い会社もある国ですね。
ただ、スウェーデンの音楽家といえばこの人、という作曲家は知られていないような。
お隣のノルウェーにはグリーグ、フィンランドにはシベリウスがいるのに。
さて数年前のこと、スウェーデンの夏の間だけ運行されるインランズ・バーナン(内陸鉄道)を特集したNHKの番組があり、録画して何度も何度も見ていました。
その中でテーマ曲として流れるオーケストラのメロディがとても美しく、作曲者と曲名を知りたい‼とずっと気にしていたのです。
おそらくはスウェーデンゆかりの作曲家の曲なのでしょうが何の手掛かりもないまま数年。
その番組もその後再放送されることもなく…気づかなかっただけか?…いっそNHKに再放送のリクエストを出して、曲のことも聞いてみようかと思っていたほど。
時は流れて先週、6月21日夏至。
その日のNHK-FMはスウェーデンゆかりの作曲家の特集でした。
夏至祭といったらスウェーデン、NHKさま良いセンスしています。
放送は聴けなかったのですが、もしかしてあの曲の手がかりが見つかるかも…とプログラムの作曲家名を手掛かりにYouTubeを検索していたら
・
・
・
あ、あのメロディが…あった!!
フレースエーの花々Op.16より No.2 夏の歌
作曲家はPeterson-Berger (1867~1942) NHKの表記ではぺーテション・ベリエル。
しかもこの曲、私の聴いたオーケストラ版以外にピアノ独奏版もある模様。というかピアノ曲が元のようです。
これは自分で弾ける~とテンション上がりまくる私。
早速ペトルッチで楽譜をDL。
グリーグの抒情小曲集に似ていますが、グリーグよりも明るさを感じます。
マクダウウェルにも少し似ている印象です。
レパートリーにしたいなぁ。
色々探していくとピアニストの小川典子さんのCDや校訂した楽譜もあるようで、意外と知られた曲なのかもしれませんね。
ともあれ数年来の謎がこんな形で解けて嬉しい夏至の日でした。