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日常を取り戻す年に

 

私事ながらこの春からちょっと環境が変わりドタバタ…、新しい生活のリズムに少し慣れてきました。

生徒さんも4月はちょっとお疲れ気味だったりします。

新年度だから急に何かを変える、ではなくこの時期は生徒さんの様子を見ながらのレッスンを心掛けています。

 

この数か月、教室では可愛らしくユニークな個性の生徒さんとの出会い、長年通ってくれた生徒さんのご卒業、となかなか濃い日々でもありました。

コロナで途絶えていた合唱コンクールが復活した学校も増えてきて伴奏者として頑張った生徒さん、そしてこれから本番も迎える生徒さんも。当たり前だった日常を取り戻す一年になりそうです。

 

自分の学びの面ではショパンのエチュードを再点検中。

手の弱点はかなり克服できたけれど、体幹が弱いのか体との連携がとれていない。

新たな道具となった手を使いこなせていないような気がする…

何というか、老猫にライオンの脚をつけてみたらバランス悪くてうまく機能していないぞ…という感じ。

試行錯誤の最中、久しぶりにジャイロトニックのレッスンを受けたらそのあたりの解決のヒントが。

探し求めていると、ある瞬間パッと道が開けるから面白いものですね。

 

それからやはり今年もバッハ、インベンション。

そろそろシンフォニアでも良いんだけど2声が面白すぎてヘビロテ中です。

先のアンサンブル講座でフーガ・マニアのベートーヴェンがパトロンの協力を得てウィーンの図書館に保管されていたバッハの作品を研究し尽くしていたというお話を伺い、確かショパンの師であった人物もみっちりバッハを学ばせたというし、先日読んだシューマンの本でもバッハの重要性を盛んに説いていたなぁと。

 

メンデルスゾーンがバッハのマタイ受難曲を再演させるまで、世間から忘れられたように見えたバッハも重要性を認識していた音楽家の間ではしっかり受け継がれており、結果的に偉大な作曲家のルーツはバッハとなるのですね。