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ベーゼンドルファーとバックハウス

ベーゼンドルファーを弾く現代のピアニストというとアンドラーシュ・シフが思い浮かびますが、マリオッティ先生のお話ではエドウィン・フィッシャーやウィルヘルム・バックハウスもかつてベーゼンドルファーアーティストだったそうです。

何か動画が残っていないか探していたらザルツブルグの居宅でインタビューに応じるバックハウスのYouTube動画を発見。

日本語字幕もあります。

 

マリオッティ先生のお話ではブラームスもベーゼンドルファーを所有していて、彼の作品に連打がないのはウイーン式のアクションのベーゼンドルファーは速い連打には適していないから、と。

以前どこかで、ブラームスはチェンバロやクラヴィコードを所有していて細かなニュアンスを学ぶにはクラヴィコードを用い、強靭なテクニックを養うにはチェンバロを使う、というような話も読んだような記憶が。

 

ピアノ以前の鍵盤楽器、ブランドごと異なるピアノの発展の歴史、ピアニストの系譜、知らないことが多いけれど、いろいろなお話を聞いていくうちに「あの話とこの話がここでつながるのか」と合点がいくこともあって興味が尽きない。